【10月12日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2017)で女性審判に性差別的な発言をした男子テニスのファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini、イタリア)が11日、四大大会(グランドスラム)2大会の執行猶予付き出場停止処分と罰金9万6000ドル(約1080万円)を科された。

 世界ランキング28位のフォニーニは、8月に行われた全米オープンのシングルス1回戦でステファノ・トラヴァーリャ(Stefano Travaglia、イタリア)に敗れた後、主審を務めたスウェーデン出身のルイース・エンセル(Louise Engzell)氏に性差別的な発言をしたことで、2万4000ドル(約270万円)の罰金処分を科され、同大会から追放された。

 今回の処分によって30歳のフォニーニは、仮に現在から2019年末までに再び違反を犯した場合は、グランドスラム2大会(うち1大会は全米オープン)への出場が禁じられるという。

 全米オープンから追放された直後、フォニーニは自身の行動を深く悔いている様子で、グランドスラムの理事会がいかなる処分を下そうとも受け入れると口にしていた。

 フォニーニは1か月前、伊スカイ・スポーツ(Sky Sports)に対し「(グランドスラムの理事会が)来年の全豪オープンで僕を出場停止処分にするはずだから、その決断を受け入れる。なぜなら、行動には結果がともなうものであり、僕は自分のしでかしたことを償う必要がある」「犯した過ちの重大性は認識しており、全責任は自分にある」と語っていた。(c)AFP