【10月12日 AFP】女子テニス、香港オープン(Prudential Hong Kong Tennis Open 2017)は11日、シングルス2回戦が行われ、大坂なおみ(Naomi Osaka)は7-5、6-2で大会第2シードのヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)から金星を奪い、準々決勝進出を決めた。

 現在日本女子トップの大坂は、第1セット第5ゲームで先にブレークを許し、流れを相手に奪われたかと思われたが、ヴィーナスも5-4で迎えたサービングフォーザセットでファーストサーブが乱れた。

 ヴィーナスの2本のダブルフォールトに加え、自らもライン際に鋭いグラウンドストロークを連発した世界ランク64位の大坂は、そこから2度のブレークに成功し、第1セットを7-5でものにした。

 37歳のヴィーナスは試合後、報道陣に対し「彼女は良いプレーをした」「自分は5-4の時に何本かミスをしてしまったが、彼女はそこから素晴らしいプレーを見せた。彼女をたたえるしかない」と語った。

「自分は攻撃的にプレーし、ハードヒットしながら深いボールを打てていると感じていたが、彼女には運もあったし、そうした球をより強く深く返してきた」

 先月行われた全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2017)1回戦でアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)を破り話題となった大坂は、第2セットに入っても勢いを維持し、第1セットから8ゲーム連取で一気に5-0とリードを奪った。

 対するヴィーナスも2-5まで追いかけたが、大坂も自身のコーチと話し合う時間をつくって集中しなおすと、最後は自身のサービングフォーザマッチで1時間24分の試合を締めくくった。

 ヴィーナスが1997年の全米オープンで自身初の四大大会(グランドスラム)優勝を成し遂げた頃にはまだ生まれていなかった19歳の大坂は「ヴィーナスは私が尊敬する憧れの人」とすると、「彼女を見て育った。憧れの人だけど、ネットを挟めば一人の敵だし、とにかく一生懸命集中することを心掛けた」と喜んだ。(c)AFP/Daniel HICKS