【10月12日 AFP】スペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)のオスカル・グラウ(Oscar Grau)最高経営責任者(CEO)は11日、カタルーニャ(Catalonia)自治州の指導者らが独立宣言に署名する中、クラブはリーグにとどまるべきとの考えを示した。

 2016-17シーズンの収支報告を行なったグラウCEOは、「予算はラ・リーガに参加することを前提に組まれている。ラ・リーガとバルサはこれからも一緒であるべきだと考えている」と発表している。

「スポンサーはバルサとの関係、クラブの体制、プレースタイル、クラブのDNA、広告価値、そしてわれわれが常に維持していく価値にとても満足している」

 カタルーニャ自治州のカルレス・プチデモン(Carles Puigdemont)州首相は10日、1日の住民投票を受け、「カタルーニャを独立共和国にするという人々の要求は受け入れる」と発表したが、スペイン政府との対話の機会を設けるため、独立宣言の即時実施は保留する意向を表明した。

 スペイン・プロサッカーリーグ機構(LFP)のハビエル・テバス(Javier Tebas)会長は、カタルーニャ州が独立した場合、バルセロナが引き続きリーグにとどまるのは難しいとの見解を繰り返し示している。

 今週テバス会長はbeINスポーツ(beIN Sports Spain)に対し、「反乱が成功した場合、われわれはバルセロナ抜きのリーグ実現に向けて尽力していくことになる」とコメントしている。

 その理由としてテバス会長は、スペインのスポーツ法ではスペインかアンドラのチームしか同国のリーグへの参加が許されていないためだとしている。

 しかしながら、特にバルセロナがリーグから抜ける経済的な打撃を理由に、カタルーニャのチームが引き続きリーグに参加できるように法律が変更され、独立が正式に認められた場合はテバス会長の強硬な姿勢は軟化するとの見方が大勢を占めている。

 バルセロナはカタルーニャの自決権への支持を表明しているが、独立を支持する姿勢は示していない。(c)AFP