【10月10日 AFP】17NFLは9日、第5週の1試合が行われ、QBケース・キーナム(Case Keenum)が攻撃陣に勢いをもたらし、試合時間残り12秒でカイ・フォーバス(Kai Forbath)が26ヤードの決勝フィールドゴール(FG)を決めたミネソタ・バイキングス(Minnesota Vikings)が、20-17でシカゴ・ベアーズ(Chicago Bears)に競り勝った。

 バイキングスは、膝の故障で3試合を欠場していたエースQBのサム・ブラッドフォード(Sam Bradford)が復帰して先発したものの、11本中5本のパスしか決まらず合計36ヤードとプレーに精彩を欠き、キーナムに交代した。

 ブラッドフォードが欠場している間に先発QBを務めていたキーナムは、第3クオーターに13プレーで75ヤードを前進したドライブで、TEカイル・ルドルフ(Kyle Rudolph)に13ヤードのタッチダウンパスを通し、チームに10-2のリードをもたらした。この試合では、21本中17本のパスを通して合計140ヤードを稼ぐ活躍をみせている。

 これで開幕3勝2敗に成績を伸ばし、今季ロードで初勝利を飾ったバイキングスは、RBジェリック・マッキノン(Jerick McKinnon)がタッチダウン1本を決めるなど、16回のキャリーで合計95ヤードを稼いだ。バイキングスは15日に行われる次戦で、グリーンベイ・パッカーズ(Green Bay Packers)をホームに迎える。

 一方、司令塔の不調に悩むベアーズは、新人QBのミッチェル・トゥルビスキー(Mitchell Trubisky)がNFL初先発に臨んだものの、やはりチームをまとめることはできなかった。開幕1勝4敗に沈むベアーズは、ここ3試合で8回のターンオーバーを喫していたベテランQBのマイク・グレノン(Mike Glennon)を見限っていた。

 グレノンと高額契約を結び1シーズンを任せるつもりだったベアーズだが、この緊急事態に結果を求めながらも経験不足のルーキーに勝利を託した。ベアーズの新人QBとしては2005年のカイル・オートン(Kyle Orton)以来の先発を果たしたトゥルビスキーは、タッチダウンパス1本に成功するなど25本中12本のパスを通して合計128ヤードを稼いだものの、試合終盤に自陣深くでバイキングスのハリソン・スミス(Harrison Smith)にインターセプトを許し、決勝点につなげられてしまった。

 これで2連敗を喫したベアーズは、RBジョーダン・ハワード(Jordan Howard)が19回のランで合計76ヤードを記録している。(c)AFP