【10月9日 AFP】マイク・ペンス(Mike Pence)米副大統領は8日、地元の中西部インディアナ(Indiana)州で行われたナショナル・フットボール・リーグ(NFL)の試合で、一部の選手が国歌演奏の際に片膝をついたことを受けて観戦を中断し、退場した。人種差別に抗議するこの行動をめぐって一段と議論を呼んでいる。

 ペンス氏が退場したのは、インディアナポリス(Indianapolis)でのインディアナポリス・コルツ(Indianapolis Colts)とサンフランシスコ・フォーティナイナーズ(San Francisco 49ers)の試合。コルツの選手は国歌演奏時に起立していたが、フォーティナイナーズの選手のうち20人あまりはこれまでの試合と同じように片膝をついた。

 この問題をめぐっては、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が先月、NFLのオーナーたちは「国旗に敬意を示さないくそ野郎をクビにしろ」とののしっていた。

 ペンス氏は退場した理由について「トランプ大統領と私は、われわれの兵士や国旗、あるいは国歌を侮辱するいかなる行事も受け入れられない」とツイッター(Twitter)に書き込んだ。

 トランプ氏は「ペンス副大統領には片膝をついてわが国を侮辱する選手がいれば退場するように要請していた。彼と(共に退場した)夫人を誇りに思う」とツイートした。(c)AFP