【10月7日 AFP】スペイン北東部カタルーニャ(Catalonia)自治州が独立の是非を問う住民投票を実施した問題で、スイス政府は6日、スペイン中央政府とカタルーニャ自治州政府の双方と接触していることを明らかにした。一方で、双方の準備が整うまで公式な仲介はしないと強調した。

 カタルーニャ自治州政府は1日、中央政府や憲法裁判所の違憲判決を無視する形で住民投票を実施し、中央政府が派遣した警官隊と住民がもみ合いになるなど大混乱に陥った。カルレス・プチデモン(Carles Puigdemont)州首相は国際社会に仲介を要請していた。

 スイス外務省は声明の中で、カタルーニャの問題は「スペインの内政問題」であり、この問題についてスイスが立場を明らかにすることはないとした上で、「対話を通じた平和的な解決を信じている」と述べた。また、スペイン中央政府とカタルーニャ自治政府の双方と接触していることを認めたが、仲介を進める諸条件は整っていないと指摘し、仲介するのは「両者から要請あった場合のみ」だと強調した。(c)AFP