【10月5日 AFP】アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイの南米3か国の大統領が4日、第1回大会から100年となる2030年サッカーW杯(World Cup)の共同開催を目指すことで合意した。

 当初はアルゼンチンと第1回大会でホスト国を務めたウルグアイが共催に向けて動いていたが、パラグアイのオラシオ・カルテス(Horacio Cartes)大統領は8月に、両国に加わる意向を示していた。

 カルテス大統領はアルゼンチン・ブエノスアイレス(Buenos Aires)で同国のマウリシオ・マクリ(Mauricio Macri)大統領、ウルグアイのタバレ・バスケス(Tabare Vazquez)大統領と会談し、3か国でW杯共催を目指すことで合意した。

 カルテス大統領は「(誘致の準備のための)最初の会合は11月第1週に行われる。ほかの国も開催を目指すだろうが、ウルグアイが支持される強い論拠がある。(最初のW杯開催国となって)100年を祝福するものになる」と南米開催の意義を語った。

 モンテビデオ(Montevideo)で開催された第1回大会の決勝でウルグアイは、アルゼンチンに4-2で勝利して初代王者となった。

 2016年1月にマクリ大統領はウルグアイを訪問。バスケス大統領はアルゼンチンとの共催に合意するまで「40秒もかからなかった」と話しており、マクリ大統領はパラグアイを含める決定にも同じように時間はかからなかったとしている。

 南米では2014年にブラジルでW杯(2014 World Cup)が開催された。入札手続きの開始は数年先だが、2030年大会は中国を筆頭にアジアの国々と開催を争うことになりそうだ。

 一方、欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンデル・チェフェリン(Aleksander Ceferin)会長は6月、2030年大会は欧州で開催されるべきだと主張しており、イングランド(England)、あるいは英国が共催に手をあげるのであれば全面的に支持すると話している。(c)AFP