【10月4日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)の伝説的選手であるロイ・キーン(Roy Keane)氏が3日、サッカー界で脳振とうに対する不安が高まっていることを受け、けがを恐れている選手は「チェスでもしていればいい」と語った。

 現在はマーティン・オニール(Martin O'Neill)監督が率いるアイルランド代表で助監督を務めるキーン氏だが、同国代表ではFWケビン・ドイル(Kevin Doyle)が先週、脳振とうを理由に現役を退いている。

 また、ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(West Bromwich AlbionWBA)に所属した故ジェフ・アッスル(Jeff Astle)氏の家族は、同氏がヘディングの繰り返しを理由に外傷性脳損傷となり、59歳の若さで死去したことを受けて基金を設立した。

 脳震とうをめぐってはラグビーや米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)でも不安が高まっている中、キーン氏はより多くの研究が行われる必要性があるとした上で、「もし自分がやっているスポーツのフィジカル面を心配しているというなら、それは慎重になってしまっているということ。それならチェスでもしていればいい」と話した。

「(フィジカル的な側面は)競技の一部。それがハーリング、サッカー、アメリカンフットボールもしくはラグビーなのかは関係なく、スポーツの一部なんだ」

「ラインをまたげば、そこには何らかの危険な要素が絡んでくる。それは現役でプレーしている選手も同じだ。ピッチに入れば頭を強打する可能性だってある。それこそが選手がとるリスクというものだ」 (c)AFP