【10月3日 AFP】男子テニスの元スター選手で、現在は世界ランキング14位の錦織圭(Kei Nishikori)のコーチを務めるマイケル・チャン(Michael Chang)氏が3日、中国におけるテニスの成長は「驚くべき」もので、今後同国からワールドクラスの選手が輩出されることが増えるだろうと語った。

 過去30年の間に中国でテニス人気が高まっていく様子をじかに見てきたというチャン氏は、北京(Beijing)で開催中の中国オープン(China Open 2017)で、「ここでプレーしたのは思い出せるけど、会場は今より断然小さかった」とすると、「ここ最近の中国全体におけるテニスの大成長は驚くべきものだ」と話した。

 また、現時点では李娜(Na Li、リー・ナ)氏が四大大会(グランドスラム)のシングルスを制したただ一人の中国人選手となっているが、大小問わず多くの大会が同国で行われているというチャン氏は、「中国の若手選手にとっては、ただATPツアーやWTAツアーでプレーするというだけでなく、そこで世界のトップ選手になる可能性がある」と付け加えた。

 1989年に全仏オープンテニス(French Open)を制した現在45歳のチャン氏は、自身も2008年に仲間入りした国際テニス殿堂(International Tennis Hall of Fame)のグローバルアンバサダーに任命されたことを受け、男子世界ランク1位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)ら有名選手が多く出場している中国オープンに出席していた。(c)AFP