【10月3日 東方新報】中国の建国記念日にあたる国慶節と中秋節(Mid-Autumn Festival)を祝う超大型連休の初日となった1日は、連休を楽しむ人たちで各地で混雑がみられた。国家旅遊局データセンターの推測によると、全国で1億1300万人が旅行に出かけたとみられ、前年と比べて10.5%増えている。観光収入も前年と比べて12.2%増の965億元(約1兆6363億円)となる見通しだ。

 海外旅行に関しては、旅行社出国団体システムによると、10月1日時点で4576団体、11万3000人が出国。団体旅行の目的地はロシア、オーストラリア、アメリカなどの欧米諸国が人気で、個人旅行者は東アジア、東南アジア地区などの近隣国が多かった。

 国内の鉄道は、中国鉄路(China RailwayCR)の発表によると1日の利用客が1500万人に上るとみられ、列車を通常より569本追加した。

 連休直前の9月30日から鉄道では「大移動」が始まっており、南京市(Nanjing)内の2駅から出発した利用客は、連休直前の9月30日だけで27万人に達したとみられ、河南省(Henan)鄭州市(Zhengzhou)の鄭州駅でも同日だけで18万人もの利用客が押し寄せ、警察が改札や、特に混雑する切符売り場などで交通整理を行うほどだった。江蘇省(Jiangsu)蘇州駅(Suzhou)でも30日だけで普段より5割も多い16万5000人が駅を利用し、駅の関連部門は人員を増やすなどして対応した。

 道路も混雑しており、公安部交通管理局によると、北京(Beijing)―上海(Shanghai)、北京―香港(Hong Kong)・マカオ(Macau)間などの主要高速道路で1日に接触事故が多発し、渋滞が起こったが、午後になると交通量は落ち着き、現在は正常に通行できていると発表した。(c)東方新報/AFPBB News