■バルサのレジェンドからも怒りの声

 クラブは以前から独立の賛否について姿勢を明確にはしていなかったものの、独立の是非を問う投票については支持を表明してきた。前週には「国家と民主主義、言論の自由、自決を守ろうとした」カタルーニャ州政府の関係者が逮捕されたことを非難すると、強い口調の声明文を発表した。

 これまでも独立について率直な意見を口にしてきたピケは、1日に投票を行う自身の写真をSNSに投稿し、「投票してきたよ。みんなで力を合わせれば、僕らが民主主義を守ることは誰にも止められない」と書き込んだ。

 バルセロナのレジェンドで、現在はカタールのアル・サード(Al-Sadd)でプレーするシャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)もインターネットに動画を投稿し、警察による投票の妨害を「恥ずべきこと。民主主義国で国民が投票できないなど受け入れられない」と述べた。

 チームの主将を務めたカルレス・プジョル(Carles Puyol)氏も投票を支持する姿勢を示し、ツイッターに「投票に行くのは民主主義だ!」と書き込んでいた。

■試合はバルサが勝利

 試合自体は、当然と言うべきか盛り上がりを欠いたものの、勝利したバルセロナが2位と勝ち点5差、レアル・マドリード(Real Madrid)と同7差の首位を守った。

 バルセロナの選手たちは、普段の青とえんじのユニホームの上に、カタルーニャの旗の色のウエアをまとって入場。一方でラス・パルマスの選手は、スペイン国旗が小さく入ったユニホームを身に着け、統一スペインへの支持を示した。

 迎えた前半は、ピッチ外の出来事がバルセロナの選手たちに影響を与えていたように見え、ラス・パルマスのホナタン・カジェリ(Jonathan Calleri)に先制点のチャンスが訪れたものの、シュートはポストをたたいた。

 それでもバルセロナは、後半早くにリオネル・メッシ(Lionel Messi)のCKからブスケッツが頭で先制点を挙げてチームを落ち着かせると、デニス・スアレス(Denis Suarez)の絶好のパスからメッシが落ち着いて追加点を奪い、さらにはルイス・スアレス(Luis Suarez)のスルーパスからメッシが今季早くも14得点目を決めて突き放した。(c)AFP