【10月1日 AFP】17F1第15戦マレーシアGP(Malaysian Grand Prix 2017)は30日、予選が行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)がポールポジションを獲得する中、タイトルを争うフェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)は最後尾からのスタートとなった。

 週末を通してフリー走行ではトップから遅れていたハミルトンだったが、チームは予選でこれをひっくり返し、フェラーリのキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)とレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)を抑え込んだ。

 一方でベッテルは予選Q1でタイムを残すことができず最後尾からのスタートが決まり、ドライバーズ選手権の優勝争いで大きな打撃を受けている。

 ハミルトンを28ポイント差で追うベッテルは、無線でチームに対し「ターボがないように感じる」と伝え、フライングラップで周回を取りやめた。

 チームはセッション終了前に故障を修復することができなかったため、ベッテルは他ドライバーにペナルティーが科されない限り、一番後ろのグリッドからスタートすることになる。

 フリー走行では最速でも5番手のタイムしか計測できていなかったハミルトンは「今日こんなことになるとは思ってもみなかった。セバスチャンに起きたことは気の毒だけれど、僕らは何とか巻き返すことができた」とポールポジション獲得に明らかに驚いていた。

 ベッテルはAFPに対し「あした、何が起こるかは誰にも分からない。レース本番はきょうではなくてあしただ。マシンは早いし、タイヤをいくつも残してある。あした同じことになればさらに問題になる。何だって起こりえる。2週間前のシンガポールですべてが一変した」とコメントしている。

 第14戦シンガポールGP(Singapore Grand Prix 2017)でベッテルはポールからスタートしたものの1周目でクラッシュし、5番手スタートだったハミルトンが優勝を飾っている。(c)AFP