【9月30日 AFP】ドイツのゲアハルト・シュレーダー(Gerhard Schroeder)前首相(73)は29日、ロシア国営石油最大手ロスネフチ(Rosneft)の株主総会で同社の会長に選ばれたことを明らかにした。同社はウクライナ紛争へのロシア政府の関与をめぐり欧米による経済制裁の対象となっている。

 ロスネフチは取締役メンバーを9人から11人に増やすことを予定してしていた。今年8月に公表されたドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)首相の署名文書にはシュレーダー氏を含む7人が追加取締役メンバーの候補者として挙げられ、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領に近いシュレーダー氏は社外取締役候補とされていた。ロシア政府は、同社の50%をわずかに超える株式を保有している。

 アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相は、今月行われたドイツ連邦議会(下院)選の前に、シュレーダー氏がロスネフチの取締役として税引き前で年間50万ドル(約5600万円)の報酬を受け取ることを批判していた。(c)AFP