【9月24日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は23日、複数の選手が辞退を表明していることに不満をあらわにし、昨季のNBAファイナルを制覇した米プロバスケットボール協会(NBA)、ゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)に対し、ホワイトハウスへの招待を取り消すことを明らかにした。

 トランプ大統領はホワイトハウス訪問について出席しない意向を示したステフェン・カリー(Stephen Curry)を名指しし、 ツイッター(Twitter)で「ホワイトハウスへの表敬訪問は、チャンピオンチームにとって栄誉だと考えられている。 ステフェン・カリーが躊躇(ちゅうちょ)しているようなので、招待状は取り下げる」と投稿した。

 トランプ大統領の招待状撤回を受け、ウォリアーズは声明を発表し、チームとして取り組んでいる平等性、多様性、包括性を主張するため、来年2月に首都ワシントン(Washington D.C.)を訪問することを明らかにした。

 ウォリアーズは声明の中で「本日の午前中に、チームとしてホワイトハウス表敬訪問について話し合う予定でしたが、トランプ大統領がわれわれを招待しないと表明しました」とコメントし、「われわれが感じている地域社会に影響を及ぼす問題点について、意見の交換や共有する機会を得られなかったことを残念に思います」と述べている。

 チームの指揮を執るスティーブ・カー(Steve Kerr)ヘッドコーチ(HC)は、トランプ大統領が招待状を取り下げたことに「驚いてはいない」と話し、「こちらから決別を告げられる前に、彼の方から決別したかったのだろう」と語った。

 クリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)のレブロン・ジェームズ(LeBron James)も、トランプ大統領がウォリアーズのホワイトハウス招待を取り下げたことについて言及し、「カリーはそもそも行かないことを明言している。だから招待なんて存在しない。あなたが現れるまで、ホワイトハウス訪問は名誉なことだったよ」と述べた。

 カリーは22日に行われたウォリアーズのメディアデーで、集まった報道陣に対して「僕は行きたくない」と話していた。ケビン・デュラント(Kevin Durant)も先日、米スポーツ専門チャンネルESPNに対して、トランプ大統領が人種問題をめぐる国内の対立を助長させていると批判し、ホワイトハウスに招待されてもボイコットすると表明していた。(c)AFP