【9月16日 AFP】米俳優のハリー・ディーン・スタントン(Harry Dean Stanton)さんが15日、米カリフォルニア(California)州ロサンゼルス(Los Angeles)の病院で死去した。91歳だった。主に脇役として数多くの作品に出演し、高い評価を得ていた。

 エージェントによれば、ロサンゼルスのシダーズ・サイナイ医療センター(Cedars-Sinai Medical Center)で「老衰のため亡くなった」という。

 スタントンさんは60年にわたる俳優人生で150本以上の映画やテレビドラマに出演。『エイリアン(Alien)』『プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角(Pretty in Pink)』『グリーンマイル(The Green Mile)』『アベンジャーズ(The Avengers)』などで、一目で分かる印象深い役を演じた。

 珍しく主役として起用された1984年のロードムービー『パリ、テキサス(Paris, Texas)』では記憶を失った父親役を演じ、カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)で同作のヴィム・ヴェンダース(Wim Wenders)監督のコンペティション部門最高賞パルムドール(Palme d'Or)受賞に一役買った。

 スタントンさんは、今年テレビ放映された「ツインピークス The Return(Twin Peaks)」にも出演。同作のデヴィッド・リンチ(David Lynch)監督はツイッター(Twitter)で、「偉大なハリー・ディーン・スタントンが私たちを残して逝ってしまった」と哀悼の意を表した。(c)AFP