【9月16日 AFP】米航空宇宙局(NASA)の無人探査機カッシーニ(Cassini)は15日、土星に突入して燃え尽き、20年にわたる任務を終了した。

 カッシーニの土星観測プロジェクトには39億ドル(約4300億円)が投じられ、世界27か国の科学者が参加。79億キロに及ぶ長旅を終え、ロケット燃料が尽きた同機は、時速約12万キロの速さで土星の大気に突入。地球への連絡は、グリニッジ標準時(GMT)午前11時55分(日本時間午後8時55分)を最後に途絶えた。

 土星への突入は、衛星のタイタン(Titan)とエンケラドス(Enceladus)を損傷することがないように計画されたもの。両衛星には海があり、生命が存在する可能性があるとされており、科学者たちは将来の探査にそなえて両衛星をそのままの状態に保ちたいと考えている。(c)AFP/Kerry SHERIDAN