【9月12日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)のカール・ハインツ・ルンメニゲ(Karl-Heinz Rummenigge)社長が、チームの移籍方針を批判したロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)の発言は「遺憾だ」と非難した。

 バイエルンは、9日のホッフェンハイム(1899 Hoffenheim)戦を0-2で落として現在リーグ6位。開幕3試合を終えた時点の成績としては、2010-11年シーズン以降最悪となっている。

 12日にはホームでRSCアンデルレヒト(RSC Anderlecht)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)初戦を控えるバイエルンだが、レワンドフスキがドイツの週刊誌シュピーゲル(Der Spiegel)で、クラブはよりワールドクラスの選手獲得へ巨額資金を投入すべきだと主張したことで、そのムードは改善されていない。

 バイエルンは6月、フランス・リーグ1のオリンピック・リヨン(Olympique Lyon)からMFコランタン・トリソ(Corentin Tolisso)をブンデス史上最高額となる4750万ユーロ(約58億円)で獲得したが、レワンドフスキは他の欧州トップクラブの動きと比べ、バイエルンは取り残されているように感じたという。

 しかし、バイエルンのウリ・ヘーネス(Uli Hoeness)会長はすでに、ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)に2億2200万ユーロ(約288億円)、キリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)に1億8000万ユーロ(約235億6000万円)の資金を投じたパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)の補強は「狂気」と非難しており、ルンメニゲ社長もレワンドフスキの発言をクラブに対する事実上の批判と受け取った。

 ルンメニゲ社長は独紙ビルト(Bild)に対し、「どうやら、ロベルトはパリの移籍事情にいらだっているようだ」とした上で、「彼は一サッカー選手としてわれわれに雇われ、金を稼いでいる。彼の発言は遺憾だ」と語った。 (c)AFP