【9月8日 AFP】17NFLは7日、開幕戦が行われ、カンザスシティ・チーフス(Kansas City Chiefs)はルーキーのRBカリーム・ハント(Kareem Hunt)がニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)のQBトム・ブレイディ(Tom Brady)のお株を奪う活躍を見せ、42-27で逆転勝利を収めた。

 ペイトリオッツの本拠地ジレット・スタジアム(Gillette Stadium)に第51回スーパーボウル(Super Bowl LI)制覇のバナーが掲げられ、お祭りムードの中で行われたシーズン初戦で、チーフスのQBアレックス・スミス(Alex Smith)は4本のタッチダウンパスを通すなど、合計368ヤードを獲得した。

 しかし、チーフスで主役の座を奪い取ったのは22歳のハントだった。同選手はチームの最初の攻撃でファンブルを喫してしまったものの、3本のタッチダウンを決めて名誉を挽回。「一丸となって戦った。俺たちは勝ち目がないとみられ、周囲から信じてもらえていなかった。とにかく試合に出て世界を揺るがしたかった」とコメントした。

 スミスが名人級のパフォーマンスを披露して、35本中28本のパスに成功したほかインターセプトを1本も許さなかったのに対し、40歳のブレイディは36本中16本のパスしか決まらず合計267ヤードにとどまり、ノータッチダウンに終わるという不満の残る内容だった。

 通算5度のスーパーボウル(Super Bowl)制覇を誇るブレイディは試合後、無表情のまま「ひどい気分だ。だけど、そのことに対処できる者だけがロッカールームに戻れる。もっと全力を傾けなければいけなかった。今夜は十分に力を発揮することができなかった」と語った。

 ペイトリオッツのビル・ベリチック(Bill Belichick)ヘッドコーチ(HC)も、いつものように不愛想に敗因を分析し、「勝利にふさわしい戦いがほとんどできていなかった。42点も献上してしまった。指導も練習もプレーも、もっと改善する必要がある。課題が山積しているのは明白だ。これから練習に戻って、すべての面において改善点を見いだしていく。ミスが多すぎたし、基本が十分にできていなかった」と述べた。(c)AFP