【9月6日 AFP】米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は5日、ボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)が「アップルウオッチ(Apple Watch)」を使用し、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)など他チームのサインを盗んでいる疑いがあるとして、米大リーグ機構(MLB)が調査に乗り出したと報じた。

 同紙によると、ヤンキースのブライアン・キャッシュマン(Brian Cashman)ゼネラルマネジャー(GM)が約2週間前に機構へ申し立てを行い、調査が開始されたという。証拠をまとめた関係者によると、レッドソックスはヤンキースを含む相手チームの捕手が手で出すサインを盗み取っていたとされている。

 サイン盗みはMLBで禁止されていないが、今回のレッドソックスは電子機器を導入して、行為を新たな次元へ押し上げたことが問題となっている。

 同紙の報道では、ダッグアウトのトレーナーがリプレー映像をアップルウォッチで受信し、選手へ情報を伝えていたことをレッドソックス側も認めたとされているが、チームを率いるジョン・ファレル(John Farrell)監督はサイン盗みが行われていたのは知らなかったと伝えられている。

 同紙はまた、一方のヤンキースもテレビの中継カメラを使ってサインを盗んでいるとして、レッドソックスが訴えを起こしたと報じている。レッドソックスは現在、所属するア・リーグ東地区で2位ヤンキースと2.5ゲーム差の首位に立っている。(c)AFP