赤ちゃんカバに米国民は夢中でも動物アイドル人気には弊害も
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■金銭的な動機に基づく「偽善的な宣伝」
米国では近年、パンダからワシに至るまで、動物園での出産は囲いの中を写すライブカメラで配信され、インターネットで大勢の人々に見守られながら行われる。
非営利団体「アニマル・ソサエティー協会(Animals and Society Institute)」のアイビー・コリアー(Ivy Collier)氏は、動物園観察と教育によって動物保護と福祉への関心が高まるのではないかと期待を寄せる。
だが、社会学者でニューヨーク州立大学パーチェス校(Purchase College, the State University of New York)のリサ・ムーア(Lisa Moore)教授は、そうした戦略は、環境保護や動物保護を訴えているように見せ掛け、実際は金銭的な動機に基づく「偽善的な宣伝」だと主張する。
「極めてわざとらしい。そして矛盾でしかない。動物に近付く機会を与えることが目的のはずなのに、実際は人と動物との触れ合いを断っている。結局のところ、人々は家から一歩も出ずにウェブカメラを見るだけになるのですから」
ニューヨークに本拠を置く世界動物保護協会(World Animal Protection)のエリザベス・ホーガン(Elizabeth Hogan)プログラムマネジャーはAFPの取材に対し、動物たちがインターネットの人気者になるのは必ずしも悪いことばかりではないとしながらも、誤解が生じる可能性について警鐘を鳴らした。
「飼育されている動物の動画でその動物に関する背景や環境まで伝えていないと、野生動物の行動や欲求について現実離れした認識しか生まない可能性があります」(c)AFP/Shahzad ABDUL