【9月2日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2017)は1日、女子シングルス3回戦が行われ、四大大会(グランドスラム)通算5勝を誇るマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)が7-5、6-2でソフィア・ケニン(Sofia Kenin、米国)を退け、ベスト16入りを果たした。

 元世界ランク1位で2006年大会覇者のシャラポワは、ドーピングによる15か月間の出場禁止処分を経て初めて臨むグランドスラムで、ワイルドカード(主催者推薦)の世界139位からストレート勝利を収め、第16シードのアナスタシヤ・セバストワ(Anastasija Sevastova、ラトビア)との4回戦に進出した。

 昨年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)で行われた薬物検査で禁止薬物のメルドニウム(meldonium)に陽性反応を示したシャラポワは、2011年の全米オープン以降では16回出場しているグランドスラムにおいて、3回戦を突破したのがこれで14回目となる。

 今年4月にツアー復帰を果たしたシャラポワは、全仏オープンテニス(French Open 2017)とウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)では主催者推薦が認められなかった上に、前腕の負傷でハードコートでの調整が1大会に限られていたものの、全米オープンではワイルドカードを獲得した。

 1時間6分に及んだ第1セットをフォアハンドのウイナーで制したシャラポワは、第2セットの序盤に相手のダブルフォールトでブレークに成功すると、第6ゲームと最終ゲームもブレークした。シャラポワは「彼女は出てきて失うものは何もなかったので、勝ててとてもうれしい」と語った。

 33本のアンフォーストエラーを喫したシャラポワが、8本のサービスエースと38本のウイナーを記録したのに対し、ケニンはウイナーの数が7本にとどまった。(c)AFP