【9月1日 AFP】イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)は移籍期限を迎えた31日、レスター・シティ(Leicester City)からMFダニー・ドリンクウォーター(Danny Drinkwater)、イタリア・セリエAのトリノ(Torino FC)からDFダヴィデ・ザッパコスタ(Davide Zappacosta)を獲得した。

 チェルシーの指揮を執るアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督は、今夏の移籍市場で苦戦を強いられ数人のターゲットを取り損ねたものの、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)の本戦を直前に控え、どうにか戦力補強にこぎつけた。

 イングランド代表で27歳のドリンクウォーターは、移籍期限が過ぎた2時間半後に、3500万ポンド(約50億円)と伝えられた移籍金でチェルシーと5年契約を結んだと発表。チェルシーでは、2015-16シーズンを制したレスターの中盤でコンビを組んでいたヌゴロ・カンテ(N'Golo Kante)と再び一緒にプレーすることになった。

 一方、イタリア代表で25歳のザッパコスタは、推定2300万ユーロ(約33億円)の移籍金で4年契約にサインした。代表4キャップの同選手は、コンテ監督政権下で国際試合に出場した経験がある。

 チェルシーはドリンクウォーターとザッパコスタの加入で補強問題が落ち着いたものの、移籍市場の最終日に獲得を目指していた選手数人を逃す結果となった。

 イングランド代表のMFアレックス・オックスレイド・チェンバレン(Alex Oxlade-Chamberlain)は、チェルシーのオファーを拒否してアーセナル(Arsenal)からリバプール(Liverpool FC)へ移籍。スペイン出身でスウォンジー・シティ(Swansea City)でプレーしていたFWフェルナンド・ジョレンテ(Fernando Llorente)も、チェルシーにとって同都市ライバルのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に移ることを決断した。

 クラブにとってさらに誤算となったのは、イングランド代表MFで23歳のロス・バークリー(Ross Barkley)が、チェルシーのメディカルチェックを受けた後に心変わりして、エバートン(Everton)残留を決意したことだった。

 エバートンの大株主であるファルハド・モシリ(Farhad Moshiri)氏は、スカイ・スポーツ・ニュース(Sky Sports News)に対し、「メディカル後にロス・バークリーの代理人であるポール・マーティン(Paul Martin)氏から聞いた話によると、彼は気が変わって来年1月に去就を考え直すことを望んだらしい。彼は現在故障を抱えており、実際問題としてうちのチームに残ることになるし、もう1年契約が残っている。とても驚いたが、これがサッカーというものだ」と述べた。(c)AFP