代表戦では43試合7得点とゴールを量産することができていないが、31日のウズベキスタン戦でリッピ監督は武磊を最前線で起用するものとみられている。

 8試合を終えてグループAの最下位に沈む中国は、ウズベキスタン戦、翌週のカタール戦で連勝しても他国の結果によってはプレーオフに回る3位にもなれないため、W杯出場は絶望的な状況となっている。

 欧州でも名前が知られている武磊は、13歳で中国代表の元監督から元アルゼンチン代表のレジェンド、ディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏と比較された。武磊は中国では「ゴールキング」と呼ばれている。

 上海上港で武磊は、イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)やトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)を指揮したアンドレ・ビラス・ボアス(Andre Villas-Boas)監督の下、オスカル、フッキ、エウケソン(Elkeson de Oliveira Cardoso)のブラジル人トリオの力も借りて最高のシーズンを過ごしている。

 AFCのインタビューで武磊は、「相手ディフェンス陣は僕ではなくチームメートのブラジル人に集中してくれるので、試合でのプレッシャーが軽くなったと感じている。彼らは僕のためにチャンスも作ってくれるしね」と語っている。

「監督はとても厳格でタフだけれど情熱に満ちている。練習中でも試合中でも、彼はチームがより良くなるように常にモチベーションを与えてくれるんだ」 (c)AFP/Peter STEBBINGS