■無差別攻撃事件の犠牲者への連帯でも

 ハッシュタグはまた、無差別攻撃事件の犠牲者や生存者への連帯を表明する手段としても利用されている。

 2015年1月7日に仏パリ(Paris)で、仏風刺週刊紙シャルリー・エブド(Charlie Hebdo)がイスラム過激派グループに襲撃された事件では、事件発生からの2日間で「#JeSuisCharlie」が500万回使われた。

 同年11月にパリとその周辺地域で起きた襲撃事件でも「#PrayforParis」が600万回使われた。この事件では130人の犠牲者が出た。

 この「#Prayfor~」は、その後も世界各地で繰り返し使われている。2016年12月に独ベルリン(Berlin)のクリスマスマーケットにトラックが突っ込み12人が死亡した事件では「#PrayforBerlin」と、その地名だけ変更して使われた。

■昨年のトップ3は?

 ハッシュタグは、注目の行為や笑い話を共有する時など、よりカジュアルな形でも使われている。

 難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療研究支援を目的に行われた「アイスバケツチャレンジ(IceBucketChallenge)」では、ハッシュタグ「#IceBucketChallenge」が使われた。バケツに入った氷水を頭からかぶる人々の動画が世界中でシェアされ、多額の募金を集めた。

 ユーモアあふれるハッシュタグは、極めて効果が高いこともわかっている。政治家らによる失言は、情け容赦なくタグ付けられ、ネット上で激しく皮肉られることも少なくない。

 昨年ツイッターで最も使われたハッシュタグは、1位がリオデジャネイロ五輪の「#Rio2016」、2位が米大統領選挙の「#Election2016」、3位がスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO(Pokemon Go)」の「#PokemonGo」だった。(c)AFP/Robin GREMMEL