■「本当に異常」

 フェデラーは今大会、全米オープン通算6度目の栄冠に輝き、現在肩を並べるピート・サンプラス(Pete Sampras)氏とジミー・コナーズ(Jimmy Connors)氏の記録更新を目指す。

 7月のウィンブルドンで史上最多となる8度目の優勝を飾ったフェデラーだが、前哨戦のロジャーズ・カップでは決勝でアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)に苦杯をなめ、続くウェスタン&サザンオープンは背中のけがで欠場している。

 しかし、今季35勝3敗と圧倒的な成績で5つのタイトルを獲得し、まるで全盛期のような活躍をみせているフェデラーが、依然として優勝候補であることに変わりはない。

 前回大会は膝のけがで欠場しているフェデラーは、「今季3個目、通算20個目のグランドスラムタイトルを獲得するようなことがあれば、本当に異常。とにかく、そうした瞬間が訪れたときに100パーセントの状態でいられるようにしたい」と話した。

 一方、2012年大会では決勝でジョコビッチを破り、英国男子として76年ぶりのグランドスラムタイトルを手にしたマレーは、現在臀部のけがに苦しめられており、全米には出場予定であるものの、ベスト8止まりとなったウィンブルドン以降の大会出場はない。

 また、ジョコビッチやワウリンカ、そして2014年大会準優勝の錦織圭(Kei Nishikori)らが欠場する今大会では、次世代の選手たちがステップアップする絶好の機会になるかもしれない。

 世界ランク6位のズベレフは、カナダ・モントリオール(Montreal)でフェデラーを破ったが、続くウェスタン&サザンオープンでは、米国の新鋭フランシス・ティアフォー(Frances Tiafoe)の前に初戦敗退を喫した。また、ズベレフは前回大会でも2回戦で姿を消すなど、グランドスラムの舞台では準々決勝以上に進出した経験がない。

 全豪オープンやウィンブルドンでは8強入りの実績を誇るものの、全米オープンでは3回戦がこれまでの最高成績になっているキリオスは、直前のウェスタン&サザンオープンで準優勝に輝いた勢いを引っ提げ、今大会に乗り込む。

 今年のローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)で2年連続のベスト4に入った世界8位のドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)は、全米オープンで4回戦を突破したことがない。(c)AFP/Dave JAMES