【8月26日 CNS】中国・上海市(Shanghai)交通委員会は18日、各シェア自転車企業へ通知書を下達し、即日より同市内でのシェア自転車の増車を停止するものとし、もし違反が発覚した場合は、著しく信用を失う行為として、企業信用報告書に記録するとした。さらに、各企業に対し、違法放置自転車を徹底的に整理するよう求めた。

 通知書では、シェア自転車企業はすでに公布されている基準に基づいて自転車管理スタッフを配置し、破損、電圧不足、故障などが原因でサービスを提供できない車両をメンテナンスするなど、すみやかに現場運営管理を行うと共に、駐輪の秩序管理を強化させることで、ユーザーがルールを守って安全に使用できる運営を確保するよう要求している。

 同市交通委員会はまた、シェア自転車企業が市場を独占しようと、急速に車両を増やしたために現場の管理が行き届かなくなり、自転車が放置される現象がひどくなっていると指摘。シェア自転車が公共の出入口や歩道、視覚障害者専用道路、軽車両道を占拠したり、故障車両の多くが放置されたりするなど、都市の交通秩序や景観を損なう深刻な影響を与えているとしている。

 上海市自転車業界協会(Shanghai Bicycle Industry Association)総エンジニアの徐道行(Xu Daohang)氏は、「シェア自転車の増車の停止については、実際のところ、早い段階から指摘されていた。現在のシェア自転車の最も主要な問題は数が多すぎること。増車を止めることは、この問題の解決方法の一つと言える。確かに増車こそ止められたが、故障車を修理して再度、市場に投入する可能性は排除されていない。過剰に投入された一部の自転車は、関連部門に撤去されていたものを含めて、数量はまだまだ多い」と話した。

 増車を停止する新たな政策について、中国シェア自転車企業のofoは、政府の政策に従って直ちに部署を組織し、下達があった当日の18日夜から一切の増車を停止して市側の要求を厳格に実行した。同社は、専用の回収車を今月中に80台増やし、徹底したメンテナンスと回収作業を実施すると同時に、市の中心部にある自転車を政府の要求に従って郊外へ分散させることや、重点区にはスタッフを増員して道路の整理を保障するとした。(c)CNS/JCM/AFPBB News