「黒い未亡人」クロゴケグモが深センの港で発見 強い毒性あり
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【8月25日 CNS】中国・深セン(Shenzhen)塩田(Yantian)検験検疫局は16日、アメリカから輸入され、同局が検疫作業を行なった木材の中から、毒グモの一種、クロゴケグモが発見されたと発表した。深センの港で発見されたのは初めてという。
同局によると、輸入木材はホワイト・アッシュの原木で、計128.2立方メートル。9日に上陸、検疫作業を行なった。スタッフが検査中、積まれた貨物のコンテナから大量のクモと巣を発見した。これまで見たことのあるクモの形態と異なり、腹部には砂時計のような模様があり、調査した結果、ゴケグモ属のクモだと鑑定された。商品価値は5万ドル(約540万円)近いという。
クロゴケグモのメスは交尾の後でオスをかみ殺してしまうことから、「黒い未亡人」とも呼ばれている。性格はどう猛で攻撃性があり、分泌される毒液の毒性も極めて強く、現在知られているクモの中でも毒性が最も強い一種とされている。
現在、検疫局ではこのコンテナと貨物に対し、すでに相応の検疫処理を行っており、同時に輸入の原木に対する検査をより一層強化するとした。(c)CNS/JCM/AFPBB News