■容疑者の多くはモロッコ移民の子ども

 スペインのテロ組織は少なくとも12人の若い男で構成されていると言われる。10代の人物も含まれているという。

 踏査当局はピレネー山脈(Pyrenees)の麓の小さな町リポイ(Ripoll)を調べている。アブーヤアクーブ容疑者を含め多くの容疑者が住んでいた場所だ。

 リポイのカフェのウエイターはAFPの取材に対し、容疑者のうち数人には何度もビールを出したことがあると語った。直近は2日前だったという。

 容疑者の多くはモロッコ移民の子どもたちだ。カンブリルスで射殺された5人のうちの一人、ムーサ・ウカビル(Moussa Oukabir)容疑者(17)もリポイ生まれのモロッコ系だった。彼の兄は逮捕された4人のうちの一人。

 兄弟の父親はモロッコで親類に囲まれながら打ちひしがれていた。父親は、射殺された弟の方は「普通に」学校で勉強し、兄は「まじめに」働いていたと語り、「当局には彼(兄)は無実だと言ってほしい。息子を2人失いたくはない」と話した。(c)AFP/Laurence BOUTREUX with Marianne BARRIAUX in Madrid