【8月19日 AFP】イタリアの小児がん患者の支援団体AGEOP RICERCAが、入院中の子どもたちのために人気ブロック玩具「レゴ(Lego)」の寄付を呼び掛けたところ、わずか3日間で500箱も集まった。さらに続々と届けられているという。

 イタリア北部ボローニャ(Bologna)のサントルソラ(Sant'Orsola)病院のがん科で35年にわたってがん患者と家族の支援、資金集め、研究などを行ってきた同団体は13日、子どもの患者のための玩具が不足しているとフェイスブック(Facebook)で訴えた。

 同団体のフランチェスカ・テストーニ(Francesca Testoni)氏は「レゴ不足の緊急事態です」と書き始めた。「どんな年齢でも、車やロボット、スペースシャトルを作るのは、時間をつぶす素晴らしい手段で、旅をした気分にもなれます。私たちを助けてもらえますか?」

 テストーニ氏は、病院の患者は衛生上の理由から、未開封の新しい玩具でしか遊べないことも記した。

 すると14日に地元の人たちが持ってきたものを皮切りに、わずか3日で新品のレゴが500箱も病院に届けられた。インターネットで注文されたレゴの配送は続いており、来週はもっとたくさん送られてくる予定だとテストーニ氏は述べた。

 テストーニ氏によると、レゴは子どもたちのリクエストが最も多い玩具だという。同団体はフェイスブックに「子ども自身が選んだ欲しいものをその子に与えることができるのはなんと素晴らしいことでしょう」と投稿した。「世界よ、ありがとう」

 もっとも、毎年12月の寄付活動では十分な玩具が得られない年もあるという。この病院は入院病棟に16床、移植ユニットに6床あり、外来で1日約30人の子どもを診察している。(c)AFP