【8月19日 AFP】西アフリカ・シエラレオネの首都フリータウン(Freetown)で発生した大規模な洪水について、同国で活動する援助活動家らは18日、人道的危機が迫っていると警鐘を鳴らした。

 今週14日、フリータウンは豪雨に見舞われ、丘で発生した土砂崩れに家屋が巻き込まれて壊滅的な被害を受けるなど、一連の災害に見舞われた。

 赤十字(Red Cross)は18日、死者数が400人を超えたと初めて確認した。国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン(Save the Children)」によると、この災害によって子ども122人が死亡し、123人が両親を失った。約600人が行方不明になっているが、当局は生存の見込みは薄いと述べている。

 セーブ・ザ・チルドレンは声明で「すでに2件のコレラの疑いのある症例が救助チームによって報告されている」「水源からさらに遺体が発見される可能性もあり、依然として下痢やマラリアなどの命に関わる病が大流行する恐れがある」と述べた。

 国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)のエルハッジ・シィ(Elhadj Sy)事務総長は18日、避難所の収容力が不十分なために、3000人と推定される被災者の多くがいまだ屋外で寝起きしていると警鐘を鳴らした。

 シィ事務総長は、シエラレオネは「(同国の)能力をはるかに超えた」危機に直面していると述べた上で、国際社会にいっそうの支援を求めた。(c)AFP/Saidu Bah with Ben Simon in Geneva