【8月23日 CNS】アリババ(Alibaba)は17日、インドネシアのeコマース最大手「トコペディア(Tokopedia)」に11億ドル(約1200億円)出資すると発表した。東南アジア進出の速度を上げていくという。

 トコペディアは2009年設立のインドネシア最大の電子商取引プラットフォームで、同国では最多の訪問件数を誇る。創始者のウィリアム・タヌウィジャヤ(William Tanuwijaya)CEOは、アリババによる出資はトコペディアの発展を加速させてくれる、と話した。

 東南アジア全体の人口6億人のうち、インドネシアの人口は2億6000万人。アリババは、東南アジアをグローバル化戦略の中核エリアの一つと位置付けている。2016年4月、アリババは東南アジア最大電子商取引プラットフォームを運営する「ラザダグループ(Lazada Group)」に出資し、今年6月にはさらに10億ドル(約1091億円)を投じて保有株式を83%に増加した、と発表した。 

 今年、アリババは東南アジアへの投資を明らかに加速させている。「天猫出海(Tmall海外進出)」プロジェクトは、ラザダでマレーシア版「淘宝(タオバオ、TaoBao)精選(おすすめ)」サイトを6月に開設し、1週間ほどで3万近くの中国からの出店者を集めた。「天猫出海」は年内にも、ラザダに次いで、タイ、フィリピンなどの国で「淘宝精選」のサイトを開設し、ラザダの物流システムを利用し、現地の消費者が中国から大量に商品を購入出来るサービスを提供する。

 アリババが17日発表した、「2018財政年度第1四半期決算」によると、ラザダとアリババ傘下の「アリエクスプレス(AliExpress)」の強力な成長に伴い、アリババの国際小売り業務収入は26.38億人民元(約434億1000万円相当)で136%増加した。(c)CNS/JCM/AFPBB News