【8月18日 AFP】痴漢行為を受けたとして元ラジオ司会者を訴えた裁判で勝訴した米人気歌手のテイラー・スウィフト(Taylor Swift)さん(27)が、性的暴行の被害者を支援する米慈善団体に「気前の良い」額を寄付したことが分かった。同団体が17日、明らかにした。

 寄付金を受け取ったのは、性的暴行やドメスティックバイオレンス(DV)、児童虐待についていの啓蒙活動を行う慈善団体「ジョイフル・ハート財団(Joyful Heart Foundation)」。具体的な寄付金の額は明らかにしていない。

 同財団のマイリー・ザンブト(Maile Zambuto)最高経営責任者(CEO)は「気前の良い投資」に対して感謝を表明。またスウィフトさんの行動は「(性的暴行などを)生き延びた人々に対して、『あなたは重要』『あなたに起きたことは重要』『あなたは独りではない』という力強いメッセージを伝えることになる」と述べた。

 スウィフトさんは2013年に当時ラジオ司会者だったデービッド・ミュラー(David Mueller)氏と一緒に写真を撮影した際、スカートの下から臀部(でんぶ)を触られたとして同氏を提訴。

 米コロラド(Colorado)州デンバー(Denver)の連邦裁判所で行われた裁判では14日、陪審がスウィフトさんの訴えを認める評決を下した。

 勝訴によって得た損害賠償はわずか1ドル(約109円)だったが、スウィフトさんは勝訴すれば慈善団体への寄付を行うと約束していた。米経済誌フォーブス(Forbes)はスウィフトさんの保有資産額を4400万ドル(約48億円)としている。(c)AFP