【8月17日 AFP】米カリフォルニア州(California)の大学院に通っていた中国人留学生が2014年、暴行を受けて死亡した事件で、同州の裁判所は16日、アンドリュー・ガルシア(Andrew Garcia)被告(21)に終身刑を言い渡した。この事件で有罪判決が下されたのはガルシア被告で2人目。

 南カリフォルニア大学(University of Southern California)の大学院で電子工学を専攻していた中国人留学生、紀欣然(Xinran Ji)さん(24)は2014年7月24日夜、徒歩で自宅に帰る途中、複数の人物に襲撃され、野球のバットやスパナで殴打された。犯人グループから何とか逃れて自分の部屋にたどり着いたものの、数時間後に亡くなっているのをルームメイトによって発見された。

 10代の女1人を含む犯人グループは、被害者が中国人だったため、現金を持っていると考えて襲ったと、検察側は指摘している。

 裁判には中国から駆け付けた遺族も出席し、涙ながらに陳述書を読み上げた。一方、ガルシア被告は判決文が読み上げられている最中、何も感情を示さなかった。(c)AFP