トランプ大統領、自身を「ファシスト」呼ばわりの投稿をリツイート
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【8月16日 AFP】米ニューヨーク(New York)のトランプタワー(Trump Tower)に滞在中のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は15日、ツイッター(Twitter)で自身を「ファシスト」と非難するユーザーのコメントをリツイートし、およそ20分後に削除するなど、慌ただしい「指さばき」をみせた。
3500万人以上のフォロワーを誇るトランプ氏にリツイートされたのはマイク・ホールデン(Mike Holden)さん。米FOXニュース(Fox News)がツイートした、移民に対する強硬な姿勢をめぐって有罪判決を受けたアリゾナ(Arizona)州のジョー・アルパイオ(Joe Arpaio)元保安官への恩赦をトランプ氏が与える可能性があるとの報道について、ホールデンさんは「彼(トランプ氏)はファシストだから珍しいことではない」とリプライ(返信)。これがトランプ氏にリツイートされた。
ホールデンさんは自らのコメントの画像を自身のアカウントのトップ画面に掲載し、「米国の大統領から正式に承認された。これが良いことであればよかったのだが」とプロフィール欄に書き添えた。
またトランプ氏は同日、「トランプ」との文字が入った列車がCNNのロゴを付けたジャーナリストの男性に衝突している画像もリツイートしており、これも後に削除している。
トランプ大統領は、バージニア(Virginia)州で白人至上主義者らと反対派が衝突し死傷者が出た事件で、当初、白人至上主義者に対する直接的な非難を避けたため激しい批判を浴びた。事件から2日経過した14日になって、ようやく人種差別は「悪」と批判し、クー・クラックス・クラン(KKK)などを名指ししながら「犯罪者であり悪人」と糾弾していた。(c)AFP