【8月15日 CNS】中国・青海省(Qinghai)の世界遺産・ココシリ(Hoh Xil)。ココシリ管理局の局員が午前8時、青蔵公路( Qinghai-Tibet Road)を往来する車を止め、約300匹のチベットカモシカが青蔵公路を横断するのを見守った。出産を終えたばかりのチベットカモシカたちは幼い子どもたちを引き連れて、無事にそれぞれの群れへと戻っていった。

 毎年この時期になると、出産のため群れから離れて夏を過ごしていたメスのチベットカモシカや生まれたばかりの子どもたちが300キロの距離を大移動してオスの群れへ戻り、冬を越す。

 今年の大移動は8月に入ってから始まっており、毎日200匹以上のチベットカモシカが青蔵公路を横断しているという。

 ココシリ管理局五道梁(Wudaoliang)保護施設の統計によると、すでに4000匹を超すメスのチベットカモシカが子連れで大移動を開始しているという。(c)CNS/JCM/AFPBB News