【8月3日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督が2日、フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)移籍が確実になったネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)の移籍金2億2200万ユーロ(約288億円)について、高いとは思わないと持論を述べた。

 モウリーニョ監督が就任した2016年夏、ユナイテッドは1億520万ユーロ(約138億円)ともいわれる金額を投じて、イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)からポール・ポグバ(Paul Pogba)を再獲得した。しかしPSGは、その2倍以上に相当する金額をネイマール獲得に使おうとしている。

 アイルランドのダブリン(Dublin)でサンプドリア(Sampdoria)との親善試合を行った後、モウリーニョ監督はこの件について言及し、金額が高いとは思わないが、今後の選手の移籍に与える影響は心配だと語った。

 モウリーニョ監督は「クラブがポグバを獲得したとき、私は高くないと言った。高いというのは、金額に能力が見合わない選手のことだ。ネイマールが2億ポンドなら、私は高いとは思わない」とコメント。

「これから1億、5000万、6000万ポンドで移籍する選手が増えると思うが、それは高いと思う。問題だ。ネイマールは世界最高峰の選手で、商業的にも非常に強力だ。問題はネイマールではなく、この移籍がもたらす影響だ」

 チームは新シーズン開幕前最後の親善試合に2-1で勝利。ヘンリク・ムヒタリアン(Henrikh Mkhitaryan)の得点で先制すると、デニス・プラエト(Dennis Praet)に同点ゴールを許したものの、終盤にフアン・マヌエル・マタ(Juan Manuel Mata)のゴールで勝ち越しに成功し、8日に行われるレアル・マドリード(Real Madrid)とのUEFAスーパーカップ(UEFA Super Cup 2017)に向けて自信をつけた。

 モウリーニョ監督はまた、昨季のヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2016-17)決勝後にドーピング検査官に暴言を浴びせ、2試合の出場停止処分を科されたフィル・ジョーンズ(Phil Jones)について、異議を申し立てる可能性があると話している。

「彼の身になって考えてほしい。チームのみんなと一緒に優勝を喜びたい、カップとメダルをもらって一緒に写真を撮りたいときに、ドーピング検査だと言われて医師に小さな部屋に閉じ込められそうになったら、誰だって自分をコントロールするのは難しい」

「欧州サッカー連盟(UEFA)もそのあたりを考慮してほしい。あれはただの1試合じゃない。カップやメダル、セレモニー、すべてがかかった試合だった。彼の行動は間違っていない。ただお祝いをしたいという人間らしい気持ちを抱いただけだ。私は心からかわいそうだと思うし、フェアではないと思う」

「私が同じ立場なら実行する(異議を申し立てる)。ただ、罰が重くなる危険もあるので、判断は本人に委ねている」 (c)AFP