【8月3日 AFP】女子テニス、四大大会(グランドスラム)通算5勝のマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)が2日、予定されていたバンク・オブ・ザ・ウエスト・クラシック(Bank of the West Classic 2017)のシングルス2回戦を左腕のけがを理由に棄権した。大会主催者が発表した。

 主催者はツイッター(Twitter)で、「非常に残念ですが、左腕に関して医師からの忠告を受けた結果、@mariasharapovaが棄権することになりました」と投稿。シャラポワ本人も声明で「月曜(先月31日)夜の試合終盤にかけて、左前腕に痛みを感じました」とすると、「昨日行ったスキャン検査の結果、医師からさらなる故障のリスクをとるべきではないと告げられました」と語った。

 米国開催の大会に約2年半ぶりに出場したシャラポワは31日、カリフォルニア(California)州スタンフォード大学(Stanford University)で行われている大会初戦でジェニファー・ブレイディ(Jennifer Brady、米国)を6-1、4-6、6-0で下していた。

 元世界ランキング1位のシャラポワは、禁止薬物のメルドニウム(Meldonium)を使用したことによる15か月の出場停止処分が科される以前の2015年3月以降、米国で行われた大会への出場がなかった。

 ワイルドカード(主催者推薦)のシャラポワが大会から姿を消したことを受け、対戦予定だった第7シードのレシヤ・ツレンコ(Lesia Tsurenko、ウクライナ)が準々決勝へ駒を進めている。

 シャラポワまた「残念ながらきょうの試合を棄権せざるを得なくなりました」とすると、「月曜日に行われた試合に駆け付けてくれた観客の皆さまは本当に特別だったし、プレーを続けたいと思っていましたが、予防的な決断を下さなければならなくなりました」と付け加えた。

 今回のけがにより、シャラポワは今月28日に開幕する全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2017)と、2週間後に行われる前哨戦のウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2017)出場へ向けて黄信号がともっている。(c)AFP