【7月29日 AFP】北朝鮮による新たな大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を受けて、韓国の宋永武(ソン・ヨンム、Song Young-Moo)国防相は29日、最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の追加配備を加速させると発表した。

 宋国防相はまた、北朝鮮が28日深夜に行った新たなミサイル発射実験を受け、米軍も「戦略的兵器」を韓国に展開すると述べた。

 サードは2基がこれまでに朴槿恵(パク・クネ、Park Geun-Hye)前大統領の下で配備されたが、文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-In)大統領は先月、新たな環境影響評価が必要だとして追加配備を一時中断した。

 THAADの配備をめぐっては中国が強く反発しているが、宋国防相は、サードの残りについて「すぐに暫定配備のための協議を始める」と、記者団らに語った。(c)AFP