【7月29日 AFP】遺伝性の難病を患い、ローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王やドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領から支援の申し出を受けていた英国人男児チャーリー・ガード(Charlie Gard)ちゃんが28日、生後11か月で死去した。母親のコニー・イエーツ(Connie Yates)さんが公表した。

 父親のクリス・ガード(Chris Gard)さんとコニーさんは、チャーリーちゃんに米国で実験的な治療を受けさせるため、病院と5か月にわたる法廷闘争を繰り広げた末、治療続行を断念。チャーリーちゃんは裁判所の命令により病院からホスピスに移送され、直後に生命維持装置を外されることとなった。

 母親のコニーさんは声明で、「私たちの美しい息子が亡くなりました。チャーリー、私たちはあなたをとても誇らしく思う」と述べた。チャーリーちゃんはちょうど1週間後に1歳の誕生日を迎えるはずだった。

 チャーリーちゃんは心臓などの重要な器官を含む筋肉が弱っていく遺伝性のミトコンドリア病を患っていた。インターネット上では、一家の支援と延命治療続行のための募金活動が立ち上げられ、世界中から135万ポンド(約1億9600万円)が集まった。(c)AFP