【7月28日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)と欧州サッカー連盟(UEFA)は27日、汚職などの疑いで逮捕されたスペインサッカー連盟(RFEF)元会長のアンヘル・マリア・ビジャール(Angel Maria Villar)容疑者が、両連盟の副会長を辞任したと発表した。

 67歳のビジャール容疑者は、今月18日に逮捕されたことを受けて同26日に資格停止処分を科され、約30年間にわたるRFEFでの政権が終わりを迎えることになっていた。

 FIFAの広報担当者はAFPに対し、「ビジャール氏はFIFA副会長の役職から退いた」と公表。一方UEFAによれば、同氏の辞表は26日に「即座に」提出され、同連盟のアレクサンデル・チェフェリン(Aleksander Ceferin)会長によって受理されたという。

 すべての容疑を否定しているビジャール容疑者は、2016年から行っている詐欺行為の捜査の一環として、ゴルカ(Gorka Villar)容疑者とともに逮捕された。

 連盟本部を含む複数施設の家宅捜索では、RFEF副会長で財政責任者のフアン・パドロン(Juan Padron)容疑者とラモン・エルナンデス・バウソウ(Ramon Hernandez Baussou)容疑者らも逮捕された。

 ビジャール容疑者は、親善試合を利用してゴルカ容疑者に便宜を図るため、文書偽造、資金横領、共謀、規律違反などをした疑いが持たれている。(c)AFP