【7月28日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するザウバー(Sauber)とホンダ(Honda)が27日、合意していた来季からのエンジン供給に関する提携計画を解消したと発表した。

 両チームは計画を白紙に戻した理由について、ザウバーの代表を務めていたモニシャ・カルテンボーン(Monisha Kaltenborn)氏が先月にチームを離れたことで、運営方針が変更になったためと説明した。

 ホンダの山本雅史(Masashi Yamamoto)モータースポーツ部長は、「ザウバーとは非常に良い信頼関係を築くことができていたし、2018年シーズンを一緒に迎えることを楽しみにしていた。しかし、先方の運営体制の変化などに伴い、互いの目指す方向性に相違が生じたため、双方合意の上でパートナーシップ計画の解消を決定しました」と述べた。

 一方、ザウバーの代表に就任したフレデリック・バスール(Frederic Vasseur)氏は、「このたびホンダとの提携計画を断念せざるを得なくなり、とても残念だ。この結論に至ったのは、戦略的理由とザウバーF1チームの未来を考慮した最善の意図によるものである」と語っている。

 2015年シーズンにF1へ復帰したホンダは、それ以降マクラーレン(McLaren)に競争力の高いエンジンを供給できずに今季も苦戦を強いられている。

 ザウバーはこれから、フェラーリ(Ferrari)との長期的関係の延長を検討する可能性がある。(c)AFP