「孫を連れて見に来るよ」

 先月開かれたパンダのお誕生日会では、動物園が子どもたちとパンダ愛好者を招待して一緒に祝った。誕生日会のイベントでプレゼント贈呈の際、1冊のアルバムが会場の人たちの注目を集めた。表紙には、「私たちの国宝のパンダを長らくお世話してくれたことに感謝します」と書かれていた。

 このアルバムは、パンダ愛好家たちから、彼らの心の中にいる「パンダのお父さん」である張さんへの贈りものだった。

 「私たち愛好家グループはインターネットで知り合いました。たくさんの動物たちの日常を“生放送”して、動物たちの生活習慣や保護意識、飼育員の苦労なども多くの皆さんに理解してもらいたかったのです」

 愛好家たちも当初は、ただ動物たちのかわいらしさに注目するだけで、飼育員に関心を払うことはなかった。飼育員とも接触する機会を持つうち、愛好家たちは飼育員がパンダを自分の子どものように育てていることを知った。

 自身の定年退職について、特別な思い入れはないという張さん。「年をとればいつか休憩が必要になる。体調が良い時に孫を連れて、一緒にパンダを見に戻りたいね」

「以前は毎日あの子たちを見ていたので、今はまだ、あの子たちがいないことをあまり意識はしないのだけど。ただ、あの子たちはいつも私の心の中にいて、毎日思っていますよ」。定年してまだ数日もたっていない張さんは、最後にそう語った。(c)CNS/JCM/AFPBB News