【7月25日 AFP】ラグジュアリーブランドの「エルメス(HERMÈS)」が21日、すべての地域における売上増により、今年の上半期および第2四半期において「身のある」成長を見せたと発表した。「エルメス」は声明によると、6月までの3ヶ月間で売上高は8.9%の伸びを見せ、13億6000万ユーロ(約1755億3521万円)に上昇。これにより前半期の売上高は11.2%の27億1000万ユーロ(約3497億7972万円)となった。

「我々はこの結果に大変満足している。これらの結果は、我々の成長の安定とビジネスモデルの強みを示している」と「エルメス」のアクセル・デュマ(Axel Dumas)CEOは語った。

「営業利益は6月末時点で、昨年達成した過去最高のレベルに近づく見通しだ」とデュマ氏。しかし上半期の成績から「一年を推定することはできない。今年初めに外国為替ヘッジによるとりわけ有利な影響があったからだ」と注意した。

 同グループは本年の具体的な販売目標を公表しなかったが、「グループは中期に、経済成長や政治的、世界中の通貨不安にかかわらず、恒常為替レートでの総収入成長をゴールとした」。日本を除くアジアでの売り上げは1月から6月までの期間で、恒常為替レートにおいて14%上昇。日本における売上は3%上昇し、アメリカでは9%、ヨーロッパでは7%上昇した。

 部門別には、レザーグッズと馬具部門が顕著な成長を見せ、12%上昇。レディ・トゥ・ウェアとファッションアクセサリーの部門は10%拡大した。シルクと生地部門は6%、香水部門は8%上昇する一方で、ウオッチ部門は6ヶ月で1%下降した。「いまだ課題の多いマーケットで不利な立場におかれた」とブランドは発表した。(c)AFP