【8月1日 AFP】体形に対する固定観念もインターネットからの悪意もお構いなし。プラスサイズの体でヨガを楽しみ、その動画をSNSにアップし続けているインド人女性がいる。

 インドのムンバイ(Mumbai)に住むドリー・シン(Dolly Singh)さん(34)は、ヨガをする上で太った体型は何の障害にもならないということを示し、自分の体に前向きになるようネットで呼びかけてきた。シンさんをフォローするファンもいる。

 4年前、足首を捻挫したシンさんは医師から体重を落とすよう助言された。当時、150センチ、90キロだった。

 シンさんはトレーナーを雇い、体重を落とすことに躍起になった。だが、走り続けることにうんざりし、それまでやったことがなかったヨガに挑戦してみることにしたという。また、ヨガの効果を確かめるため、自身の動画を撮影し、インスタグラム(Instagram)にアップした。

 ヨガの動画をSNSに投稿するようになると、シンさんのもとには数えきれないほどのメッセージが届いた。初めは外国からのものがほとんどだったが、次第にインド人女性から刺激を受けたとコメントされることも増えた。

 しかし、全ての反応が肯定的だったわけではない。体形について心無いコメントを受け、傷つけられてきたという。

「こういうこと(悪意あるコメント)は全部無視してるし、相手をする必要もない。会ったこともない人たちのことで何で悩まなきゃいけないの?」

 今では73キロになったシンさんは、「より前向きな身体イメージ」を広め、「美と健康の概念」に挑戦し続けていきたいと話す。「スリムな体を目指しているわけじゃない。美しい動きの流れを目指し、ヨガを通してもっと強い体になりたい」 (c)AFP