【7月22日 AFP】五輪で合計28個のメダルを獲得した競泳界のレジェンド、マイケル・フェルプス(Michael Phelps)氏が、テレビ番組でホホジロザメと対決を果たしたことについて、第17回世界水泳選手権(17th FINA World Championships)に出場しているケイティ・レデッキー(Katie Ledecky)は、放送日には画面にくぎ付けになると思うと語った。

 合計23個の金メダルを手にするなど五輪で最も輝かしい選手であり、「史上最高(greatest of all time)」の頭文字からGOATというニックネームを持つ32歳のフェルプス氏は、米ケーブルテレビのディスカバリーチャンネル(Discovery Channel)で23日に放送される番組で、南アフリカ・ケープタウン(Cape Town)のオープンウオーターに潜り、ホホジロザメと100メートルを競った。

 レース結果については極秘事項とされているが、レデッキーをはじめとする米国の競泳チームは、元チームメートがサメよりも速いかどうか興味津々だとしている。

 23日から始まる競泳の女子400メートル自由形で大会連覇を目指すレデッキーは、時間のある米国選手はフェルプス氏とサメのレースを見るだろうと明かし、「ホテルでディスカバリーチャンネルの視聴が可能で、日曜日(23日)にサメとレースした番組が見られるなら、みんなで見守るつもり」と語った。

 ハンガリー・ブダペスト(Budapest)で開催されている世界水泳で、自由形6種目に出場する20歳のレデッキーは、昨年のリオデジャネイロ五輪を最後に現役を引退し、特にバタフライを得意としていたフェルプス氏と対決してみたかったと話している。

「マイケルとは数回ほど一緒に練習で泳いだことがあります。そういう意味ではレースしたことになりますね。本当に対決してみたいですが、彼は引退してしまいましたし、種目も違います。それに彼が勝つに決まっていますから、面白いレースになるかは分かりません」

 レデッキーはまた、米国チームとして今大会にフェルプス氏がいないことは寂しいと話し、「マイケルという存在がいないのは、みんな寂しく思っています。彼が家族と次の人生を歩んでいることや別の分野に挑戦していることは、とても喜ばしいことです」と語った。(c)AFP