■さらに成長が期待されるマーケット

 インドを拠点とする「マーケット・リサーチ・フューチャー(Market Research Future、MRFR)」社によると、エッセンシャルオイルは化粧品や食べ物、製薬に使用するため裕福な国々での需要が高まっている。「MRFR」は2017年から2022年の間にエッセンシャルオイルの世界市場は7%成長すると予想している。ルワンダはそのシェアの取り分を獲得するため、3年前にこの地域で初となるエッセンシャルオイルの研究所をオープンし、品質管理をしている。

「ルワンダが直面している一番の課題は大きくなる貿易赤字と、局部的・国際的輸出基準に合う限られた数の競合社だ」と地域取引を促進し、研究プロジェクトの資金を支援する「トレードマーク・イースト・アフリカ(TradeMark East Africa)」のルワンダ局長、Patience Mutesiは指摘する。研究所は「ルワンダ産商品の品質への消費意欲を強めることにより、ルワンダの会社を新しい有益なマーケットに引き合わせるだろう」とMutesiは言う。

 キガリ(Kigali)の研究所で新しいクロマトグラムの前に座り、ルワンダ規格基準局(Rwanda Standards Authority)のAntoine Mukunziはこの小さな国の進展に満足していると話す。「輸出量ではかなわないが、品質で勝負することはできる」(c)AFP/Stephanie AGLIETTI