【7月20日 AFP】米ミネソタ(Minnesota)州ミネアポリス(Minneapolis)で15日夜、武器を持たないオーストラリア人女性(40)が警察官に射殺された事件で、関与した警察官2人のうち1人の弁護士は19日、警官側が待ち伏せ攻撃を恐れて発砲した可能性があると明らかにした。

 死亡したのはジャスティーン・デイモンド(Justine Damond)さん(40)。ミネソタ州の自宅付近でレイプが起きている可能性があると通報し、駆け付けたパトカーに近づいたところを射殺された。

 当局によると、出動した警察官の一人、マシュー・ハリティ(Matthew Harrity)氏は捜査官らに対し、デイモンドさんが近づいてくる直前に大きな音がして驚いたと述べ、そこでもう一人の警察官、モハメド・ヌール(Mohamed Noor)氏が発砲し、デイモンドさんを殺害したと語っている。

 ハリティ氏の弁護士フレッド・ブルーノ(Fred Bruno)氏は19日、地元紙スター・トリビューン(Star Tribune)に対し、最近ニューヨーク(New York)で待ち伏せ攻撃があったばかりだと述べ、警察官2人が同様の事態を恐れていた可能性に含みを持たせた。

 同紙が引用した発言の中でブルーノ氏は「警官ならば誰でもこうした状況下で待ち伏せ攻撃の可能性を懸念する、と考えるのがまったく合理的だ」と述べた。

 警察官2人に対しては捜査が終了するまで休職措置が取られている。ヌール氏は捜査官の聴取を拒否している。(c)AFP