「未解決事件カレンダー」配布、情報提供で2件の捜査再開 オランダ
このニュースをシェア
【7月19日 AFP】オランダ警察は18日、未解決事件52件の手掛かりを求めて、事件に関する情報が記載されたカレンダーを刑務所内で配布するという試験的なプログラムの結果、2件の捜査を再開することができたと発表した。
国家警察の報道官はAFPに対し「受刑者たちからの重大かつ具体的な情報のおかげで、われわれはカレンダーに記載された事件のうち2件の捜査を再開した」と述べた。ただ捜査の妨げになるとしてさらなる詳細は明らかにできないという。
この報道官によると、今年1月に開始した試験的なプロジェクトが成功を収めたため、カレンダーはオランダ国内のすべての刑務所に配布される予定となっており、「試験段階の5か月間に、犯罪に手を染めた人物の氏名から自動車のナンバープレートについての情報まで、われわれは160件の手掛かりを得た」と述べている。
52週分のカレンダーにそれぞれ記載された事件の手掛かりに対する報奨金は計80万ユーロ(約1億円)。受刑者は匿名での情報提供が可能で、手紙、電子メール、電話などを用いて警察に連絡を取るよう求められている。
オランダには約1500件の未解決事件が存在し、数十年にわたり進展がないものもある。米国でもカードゲームといった類似の手法が導入されており、数十件の殺人事件の解決に貢献している。(c)AFP