【7月17日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)の男子シングルスを制したロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は決勝後、「どこにも保証はない」と前置きしたうえで、2018年大会での連覇へ意欲を示した。

 3週間後に36歳の誕生日を迎えるフェデラーは16日、けがに見舞われたマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)を6-3、6-1、6-4で下し、オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(AELTC)で史上最多となる8度目の優勝を飾るとともに、オープン化以降におけるウィンブルドン最年長王者に輝いた。

 またこの日の勝利は、半年ぶりのツアー復帰を果たした1月の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)に続き、今季2個目(通算19個目)の四大大会(グランドスラム)タイトルとなった。

 1999年にウィンブルドン初出場を果たし、2003年に初タイトルを手にしているフェデラーは、優勝スピーチで「誰も何が起こるかわからない」とした上で、「戻ってきたいと思う。これが私にとって最後の試合ではないことを願っている」とセンターコートへ駆け付けた観客に語った。

 さらに、負傷した膝を休めるためにシーズン後半をスキップし、ツアー優勝がゼロに終わった2016年の教訓から先の計画を立てすぎないようにすることを学んだというフェデラーは、「正直言って、去年のような一年を過ごして以来、自分の予定や体調面でのスケジュール、出場したい大会を考慮し、大体1年先だけを考えるようになった」と話した。

「だから来年のこの時期に自分がプレーする姿も想像できるけど、それがまだ先の話だというのと、去年起きたことを踏まえ、とにかく今は人々に感謝の気持ちを伝え、彼らに私が戻ってきたいと思っていることを理解してもらいたいんだ」

「どこにも保証はないんだ。とくに35歳、36歳という年齢ではね。でも来年もここで連覇を目指すのが目標だ」 (c)AFP