【7月14日 AFP】フランス・リーグ1、ASモナコ(AS Monaco)のコロンビア代表FWラダメル・ファルカオ・ガルシア(Radamel Falcao Garcia)が13日、スペイン1部リーグのアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)時代の脱税により、利子を含む合計820万ユーロ(約10億6000万円)を同国の税務当局に支払った。

 31歳のファルカオは、アトレティコに在籍していた2012年から2013年にかけて肖像権で得た収入560万ユーロ(約7億2000万円)を正しく申告していなかった疑惑が持たれていた。

 ファルカオは、英領バージン諸島(Virgin Islands)、アイルランド、コロンビア、パナマにあるダミー会社のネットワークを通じ、肖像権で得た収入にかかる税金を逃れたとされている。

 ファルカオはこれらの会社の存在は否定していないが、スペイン在住でなくなった2013年分の支払い義務はないと主張している。モナコ移籍は2013年5月に成立しているが、ファルカオは当局の目を逃れるため、移籍が成立する前にモナコに住居を移したと疑われている。

 ファルカオの代理人ホルヘ・メンデス(Jorge Mendes)氏は先月、スペインの裁判所に出廷した際、ダミー会社設立への関与を否定していた。

 メンデス氏は昨年、サッカーに関する内部告発サイト「フットボール・リークス(Football Leaks)」によって暴かれた不正の中心人物とされており、膨大な文書を調査した当局は、メンデス氏が自身のクライアントに脱税の方法を指南したと主張している。

 レアル・マドリード(Real Madrid)に所属するポルトガル代表クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)もメンデス氏の顧客の一人で、1470万ユーロ(約18億2000万円)を脱税した罪に問われ、今月下旬に出廷を命じられている。

 FCバルセロナ(FC Barcelona)に所属するリオネル・メッシ(Lionel Messi)は先週、脱税の罪で科された懲役刑を罰金刑に置き換えられている。(c)AFP